今回は海外から輸入したアガベの抜き苗の状態(ベアルート)からの扱い方について整理します。
ブログに書くつもりでもなかった為、実際の画像が少なくてわかりにくいかもしれませんが忘備録として残したいと思います。
種から育てる編はこちらです。
内容は僕が実際にプロショップで聞いた話と、実際に試して感じたこと、本やネットで得た実験結果です。
アガベの抜き苗(ベアルート)の発根と管理
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海外から輸入したベアルート株や親株から切り離した子株はどのように発根させるのがよいのでしょうか。
人によって意見はさまざま。どれが正しいというわけでもなく、どれもうまくいったから提案してくれていると思います。
普通に鉢に植えて管理
通常のアガベ同様にプラ鉢に多肉植物やサボテン用の土、もしくは赤玉と軽石を半々くらいに混ぜた土に植え付け、3日ほど空けて水やり。再び土が乾いたら水を多めに与える。根が生えるまでは通常の水やりよりも若干頻度を上げます。
素焼きの鉢に植える場合は鉢が水を吸収し、土がすぐに乾燥するため、プラ鉢の場合より水やり頻度を増やします。
軽石やひゅうが土の割合が多めの場合も同等、水はけがよくすぐに土が乾燥するため水やり頻度を上げます。
実験結果
これは王妃雷神と吉祥冠で試しましたが発根するものしないもの個体差がありました。発根するもののほうが少なかったです。
素焼きの鉢で発根したものはすぐに土が乾燥してしまい、数株はせっかく発根した根がカリカリになってしまったので水耕で復活させました。
素焼きの鉢、プラ鉢、プランターと試しましたがプランターに植えたものが発根、発根後の発育も豊かな結果となりました。
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水耕管理(水挿し)
水耕にもいろいろありますが、その道数十年のプロショップの方が1番おすすめしていた方法は「屋外の日陰で水に差しておくだけ」です。
水換えは毎日行わないといけませんが、とてもシンプルです。
そのプロショップの方は植物の治療も得意とされる方で僕も直接お会いして質問して得た回答です。
実験結果
王妃雷神と吉祥冠で実験したところ、王妃雷神はすぐに発根しました。吉祥冠は個体差があり、完全に根がカットされているもの以外は水挿しも土に植えるのも大差がありませんでした。
腰水管理
腰水管理は鉢を水の入った容器につけて、鉢の下から常に給水できるようにする管理方法です。
使用する用土は軽石と赤玉多めの混合、もしくは赤玉のみでもよいです。
実験結果
この方法はアガベ吉祥冠覆輪のカキ仔2株を比較してやってみました。
一つは水差し、もう一つは鉢植えにして腰水です。
この実験に使用した2株は水挿しで全く新しい根が生えてこずに残っていた2株です。
結果は鉢植え腰水管理の株の勝ちでした。いまでは大きさも違います。
現在、チタノタの根本から生えてきた子株を切り離して、上記の腰水の方法と水差しのみの水耕管理で様子をみています。
時期が時期でまだ日の当たる場所には置きたくないため、今後どうなるかはわかりませんが室内のなるべく気温が下がらない場所にて管理し、また結果を書きたいと思います。
〜追記〜
その後チタノタの子株達は2つの方法共に溶け始めたので
生き残った株を発根剤オキシベロンを使ってやってみました。